赤ちゃんの世話にはいろいろとありますが、
その中でも特に気を遣うのが入浴です。
ちょっと目を離すだけで危険な状態になってしまうことも。
そこで、今回は赤ちゃんの入浴についてみていこうと思います。
沐浴卒業の時期は生後1か月ごろ
赤ちゃんが生まれたばかりのころは、ベビーバスなどを使って、入浴をさせる沐浴というものが一般的です。
生まれたばかりのころは、赤ちゃん自身にも抵抗力がないため、大人と同じお風呂に入ることで汚れがついてしまうことも考えられます。それにより、おへそなどが化膿したりすることが考えられます。初めのうちはできる限り沐浴をするようにしましょう。
温度変化に注意
さて、1カ月を過ぎたぐらいから、大人と一緒にお風呂に入ることもできるようになります。ただし、大人とは違って体も小さいことから、温度変化には注意が必要です。
大人であればお風呂に入ってゆっくりと過ごしたいところですが、赤ちゃんにとって長風呂はとても危険なものです。なぜなら、大人よりも体が小さいのでのぼせやすいのです。
理想としては38~40度程度の温度で体を洗う時間などを含めて10分程度がよいでしょう。湯船につかる時間も3分程度が安心といえます。
湯船から出たら、すぐに着替えができるように準備を事前にしておくことが大切です。湯船から出て時間がたてば、大人以上に急激に体温が低下してしまいます。
毎日お風呂に入れてあげよう
大人の場合は疲れてしまって、今日のお風呂はいいやということもあるかもしれませんが、赤ちゃんの場合は毎日お風呂に入れてあげましょう。
大人に比べて新陳代謝が早く、たくさんの古い皮脂がたまっています。そのまま放っておけば、蒸れてかぶれたり、吹き出物の原因になったりします。
ですから、お父さんやお母さんがお風呂に入らずシャワーだけで済ます日でも、ベビーバスなどを使って体は清潔にしておいてあげましょう。
お風呂に入るときの流れ(例)
それでは、お風呂にはいるまでの一連の流れを確認しておきましょう。
お風呂場を暖めておく
お風呂場を暖かくしておきましょう。先ほども書きましたが、赤ちゃんは気温の変化に敏感です。温度が違うことでびっくりしてしまうこともあります。
また、脱衣所に赤ちゃんがすぐに着られるように服を準備しておきましょう。赤ちゃんをすぐに拭くことができるようにバスタオルも準備しておきます。これで、お風呂上りに体が冷えることも防げます。
先に大人が身体を洗う
先にお父さんかお母さんがお風呂に入り、自分の髪や体を洗いましょう。このとき可能であれば、少しお風呂場の扉を開けておき、赤ちゃんの顔が見られるようにしておきましょう。
お互いにとって安心することができるはずです。可能であれば「もう少しだからまっていてね。」というように声掛けをしてあげるとよりよいでしょう。
大人が先にお風呂に入る
入浴後は忙しいものです。先に大人がお風呂に入っておくことでそのまま一緒にお風呂を出て、布団に行くことができます。
お父さんやお母さんが自分の髪や体を洗ったら、次は赤ちゃんの番です。
赤ちゃんの服を脱がせます。お風呂の中に入れたら抱き方は縦でも横でも構いませんので、髪の毛から足先に向けて順番に洗っていきます。
洗う順番は決める
このときに、できれば毎回順番は同じにしたほうがおすすめです。例えば、顔、右手、左手、胸、腹、右足、左足、背中などです。特に男の子の場合、決められた順序でないと不安になる子が多いようで、順番が違うために嫌がることもあるそうです。
また、順番が決まっていることで、次は何をされるのか赤ちゃん自身がイメージしやすく、より安心してお風呂に入ることができるのです。
湯船に入る
赤ちゃんの体を洗い終わったらかけ湯をします。赤ちゃんを落とさないようにしっかりと抱っこしたら、やさしくお湯をかけてあげましょう。
赤ちゃんを抱っこしたまま、ゆっくりと湯船につかります。
かけ湯をしてお風呂から出る
3分程度たったら湯船からでます。できれば湯船から上がる前にシャワーや事前に溜めておいたお湯でかけ湯をしてあげると、汚れが落ちていいと思います。赤ちゃんをしっかりとバスタオルで拭いたら、おむつをしましょう。そうしないと、気持ちよくなっておしっこをしたりウンチをしたりすることがあります。
服を着る
寒い日でなければ、赤ちゃんにバスタオルを巻いたままにします。お父さんお母さんがバスタオルで体を拭き、さっと服を着ます。髪が乾くのには時間がかかるため、タオルを髪に巻いた状態までにしておきましょう。
赤ちゃんをもう一度しっかりと拭いて服を着させます。
ここまでが大きな入浴の流れです。
あれ?と思ったら・・・
赤ちゃんは大人が思っている以上に体力を使います。また、体が小さいため水分が足りなくなって体調が悪くなることもあります。なにかおかしいなと感じたらすぐにお風呂から出し、十分に水分補給をしましょう。
急に泣き出してしまうこともあると思いますが、お湯の温度にびっくりしたり、顔に水がかかってびっくりしたりということもあります。しっかりと赤ちゃんの様子を見ることがとても大切です。
もちろん、1人ではなく手伝ってくれる家族の人がいればもう少し楽ですし、赤ちゃんが寝てしまってから、お風呂に入るという人もいます。毎日のことで体力も使いますので、お父さん、お母さんにとって一番安心できる方法がおすすめです。
この記事が少しでも参考になればと思います。