早起きは三文の徳といいますよね。早起きするといいことがある。しかし、これが今、科学的に間違っているという結果が出ています。
早起きは病気をもたらす
人間の体温は4~6時に最も低く、夕方4~6時に最も高くなると言われているそうです。体温が低い時間は体の機能が著しく低下するため、朝早くから活動をすることは体にも負荷をかけてしまうようです。このような体内リズムのズレによる生命活動のズレは、「概日(がいじつ)リズム」と呼ばれており、目覚ましなどをセットしなくても、自然と眠くなったり目が覚めたりするようです。しかし、仕事や学校などの始業時間などをみると、これとずれていることが多く、それにより、体にも悪影響を与えているというのです。これがずれることによって、集中力や記憶力、コミュニケーション力などが低下するようです。
適切な起床時間
適切な起床時間は青年期(15~30歳)で9時、壮年・中年期(31~64歳)で8時、高齢期(65歳~)で7時だそうです。起床後2時間してから、仕事などの活動を開始するといいとされています。
早起きによって起こる病気
メタボリックシンドロームをはじめとして、糖尿病、高血圧、心筋梗塞、脳卒中、心不全など循環器系の病気、HPA(視床下部・脳下垂体・副腎皮質)の機能不全によるうつ病なども判明しているようです。
十分な睡眠時間を確保しよう
よく、眠りのサイクルは90分といいますよね。また、最も健康的な睡眠時間は7時間とも言われています。ただ、これには個人差があります。90分周期で考えた場合、6時間睡眠、7.5時間睡眠、9時間睡眠のいずれかになりますね。午前5時半~8時半の間はコルチゾールという体内の栄養素をエネルギーにかえるホルモンが分泌されるため、元気に朝から過ごすことができるかもしれません。