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感染症が人類に与えてきた影響(2)

前回の記事では、ペストについて紹介しました。

今回は、ペスト以外に歴史に影響を及ぼした感染症を3つ紹介します。

コレラ

コレラの原因

コレラは、便で汚染された水や食べ物から感染していきます。

日本ではあまりなじみがないと思いますが、

それは現代の日本の衛生面がいいからです。

コレラが流行ったことにより、水を消毒するようになったそうです。

日本でも水道の水に塩素を入れていることは有名ですよね。

プールでも塩素を入れて消毒しています。

実はコレラは19世紀だけで6回もパンデミックを引き起こしています。

水がこれらの原因であるとわかったのは3回目のパンデミックのときでした。

原因が分かるまでにかなり時間がかかっていますね。

現在のコレラ

今日では、経口コレラワクチンというものはあるそうですが、

接種しても、効果はあまり持続しないそうです。

そのため、現在も、アジア、中近東、中南米で

年間140~430万人が感染し3~4万人が死亡しています。

2017年に7回目のパンデミックがあったそうですが、

衛生的な日本に住んでいる人がどれくらい

その事実を知っているのでしょうか。

黄熱病

野口英世

黄熱病といえば、野口英世が有名ですね。

野口英世は黄熱病の原因が細菌だと発表しましたが、

実はウイルスが原因でした。

蚊によって媒介

最も多くの人間を殺している生き物はと聞かれたら、

それが蚊であるといっても過言ではないかもしれません。

人類の天敵といってもいいぐらい多くの病原体を運んでくるのが蚊なのです。

HIVやマラリアと同じように、黄熱病も蚊が媒介しているのです。

サルと蚊の中での感染症だった黄熱病ウイルスは

奴隷船が奴隷を運んでくるのと同時にヨーロッパに持ち込まれました。

キューバのハバナ医師が蚊が原因であると予想しましたが、

当時はそのようなことはありえないと思われていたようです。

原因究明に志願兵

本当に蚊が原因か確かめたかったのですが、

人間以外に発症することがないことから、

他の動物で実験ができません。

そこで、本当に蚊が原因か確かめるために、

人体実験を行います。

軍隊の中から志願兵を募り、

彼らの血を蚊に吸わせて、発症するか確かめたのです。

これにより多くの志願兵がなくなりましたが、

原因が究明され、多くの人の命を救ったことも事実です。

その後、1930年にワクチンが作られ、1940年には

蚊の駆除を行う強力殺虫剤DDTが作られました。

黄熱病の症状

典型的な症状は発熱や黄疸です。

黄疸が出るのは肝臓や腎臓に障害がでるためですが、

これが、この病名の由来とも言われています。

発症者のおよそ20~50%が死亡してしまう恐ろしい病です。

現在の黄熱病とパナマ運河

パナマ運河を作るときに、そこが水辺であることがら

多くの蚊が存在していました。

現在、多くの船舶が利用しているパナマ運河は

強力な殺虫剤などを使い、現場の人々が命を懸けながら

完成させたすばらしいものであると言えるでしょう。

現在、黄熱病に特効薬はありません。

実際、熱帯アメリカなどで流行を繰り返しており、

年間3万人ほどが死亡しているようです。

天然痘

人類が完全勝利

天然痘は他の感染症とは異なり、

人類が完全勝利した唯一の感染症です。

しかし、人類の1/3を殺した過去最悪のウイルスともいえるのです。

奈良の大仏

天然痘のウイルスは口や鼻から入り、

高熱、発疹がおこる病気です。

発疹の後にできるかさぶたにも菌がたくさんいることから、

このかさぶたが、兵器に利用された過去もあります。

奈良の大仏が作られたのは、実はこの感染症が原因です。

朝鮮半島に学問などを学びに行った際に、天然痘ウイルスも

持って帰ってきてしまったのです。

そのウイルスに苦しんだ人々が助けを求めたのが

奈良の大仏だったのです。

ちなみに、アステカ文明やインカ文明が滅びた原因も

天然痘だと言われています。

免疫がなかった彼らが、免疫を持っていて病気にかからない

人々のことを見て、キリスト教だから守られていると考え、

キリスト教徒になった人が大勢いたようです。

天然痘の今

天然痘は1977年のソマリア男性を最後に発症していません。

この病気は克服されたと考えられており、

予防接種もされなくなりました。

しかし、研究上などにはウイルスが

残っているため、万が一それが漏れたら。。。と考えると

恐ろしいですね。

現在に広がるの感染症

世界三大感染症として、HIV、マラリア、結核が

挙げられますが、それ以外にも、

梅毒、エボラ、災害時に広まりやすい破傷風などが残っています。

発症したら100%死亡するといわれている狂犬病もまだ残っています。

ただ、現在流行っているコロナウイルスとは違い、

ある程度どういう経路で感染するのかなどについて

分かるようになってきています。

まずは、敵を知ることが大切です。

怖がるだけではなく、正しく向き合っていく姿勢を

持つことが必要になってくるのでしょう。

【世界を変えた感染症の歴史②】〜感染症を正しく恐れるために歴史に学ぶ〜