あなたは右利きですか?それとも左利きですか?
それっていつからか覚えていますか?
今回は赤ちゃんには聞き手ってあるかというテーマについて考えていこうと思います。
赤ちゃんの利き手
1歳程度の赤ちゃんの場合、その時の状況によって右手を使ったり左手を使ったりしていることが多いと思います。特にこの時期に利き手というものはなく、その時に届きやすい方の手を使うようです。
アーノルドゲゼルというアメリカの発達心理学者によると、一般的に次のような流れを踏んで利き手が決まるそうである。
1歳ぐらい 両手が使えるようになる。
2歳ぐらい 右か左のどちらかの手を多く使うようになる。
3歳ぐらい 両手を再び使うようになる。
4歳ぐらい どちらかの手を中心に使うようになる。
この段階で利き手が決まる。
小さいうちは利き手がその都度代わり、その中で使いやすい方の手を見つけていくのではないかという結論になったそうです。
利き手を矯正する
昔は利き手を矯正するということがよく行われていたようです。それは、この世の中の大多数が右利きであり、右利きのはさみなど、世の中が右利きに便利に作られていることが多いからです。ですが、無理やり矯正を行うと、ストレスがかかり子どもの発育に悪い影響を与える可能性があります。
矯正がいけないとは思いませんが、あまり早いうちから片方の手だけを使うようにさせず、両方の手をバランスよく使えるようにしてあげるのがよいのではないでしょうか。
右利きは9割
世界で考えた時に、右利きは全体の9割、残りの1割が左利きのようです。なぜこんなにも右利きが多いのでしょうか。それは比較優位論に基づくものではないかといわれています。簡単に言うと、右利きの方が生存する確率が高かったのです。
右利きということは、右側を優先的に使うため、左脳が活発に働くのです。左脳には言語野があり、言葉を使うことが増えてくることによって、より発達していった左脳を優先的に使うようになったと考えられます。
それ以外の説としては、人間の心臓が左にあるため、心臓を守るために盾を左手に持ち、右手で剣を使っていたからという説もあります。
また、世の中には右利き用の道具があふれているため、自然とそちらに適応していったという説などもあります。
左利きは9年も短命
左利きは右利きに比べ睡眠障害やアレルギーなどの病気になりやすいというデータもあります。これは、世の中に右利きのものが多く、ストレスがたまるからだという説が一般的です。
左利きはスポーツなどでは有利?
ほとんどの人が右利きなので、プロの選手でも左利きの選手と練習をする機会は少ないのです。そのため、相手の不意を突いたり相手が打ちにくい球を投げたりと、野球やサッカーなどスポーツの分野で才能を発揮することも多いです。
右利きに便利な道具
世の中にはどのような道具が右利き用で作られているのでしょうか。例えば、パソコンのキーボードを見てください。テンキーは右側にありませんか?右手が器用に使える人にとってはとても便利ですね。自動改札機も右側に切符を入れるところがありますよね。他にもたくさんあります。
・急須は持つ場所の左側に注ぎ口があり、右手で蓋を押さえながら注ぐことができる。
・定規の目盛りは左から書かれているので、右手で測りながら線を引きやすい。
・ギターは一般的に左手で押さえて、右手で弾くようできている。
・トイレの洗浄レバーは、たいてい右側についている。
知らず知らずのうちにいろいろなものが右利き用になっているのです。
右利きの人の当たり前が、左利きにとっては当たり前ではないのです。
知識を知ることで、ものの見方が変わり、相手の立場に立って考えることができるようになるんですね。