視力の表現方法
0.2や1.5という表現
学校などの視力検査では、視力は0.2とか1.5のように表現することが多いと思います。しかし、眼鏡屋さんでは-3.75というように表現することが多いです。視力とはいったいどのように表現するのでしょうか。
よく学校で目にする、視力を図るためのCのマークは「ランドルド環(らんどるどかん)」といいます。このCの輪っかが空いている部分を見分けることができる角度のことを視力といい、0.1や2.0というように表現します。
-3.75や-2Dという表現
では、眼鏡屋さんで使われることが多い表現はいったいなにを表しているのでしょうか。実は、眼鏡屋さんなどで使われる-3.75というような数字は視力ではなく、レンズの強さ(度数)なんです。
コンタクトレンズを使っている人は、その箱にも書いてあると思います。さすがに、コンタクトレンズの視力は…とは言わないですよね。正確にはDという記号を使って、2Dや-3.5Dというように表します。この記号はディオプトリーと呼びます。
赤ちゃんの視力
一般的に赤ちゃんの視力は次のようになっているといわれていますが、これは1960年ごろに行ったものであり、近年ではもう少し見えているのではないかということが言われています。
- 新生児 0.01~0.02
- 3~4カ月 0.04~0.08
- 6~8カ月 0.1
- 1歳 0.2~0.25
- 1歳半 0.4
- 2歳 0.5~0.6
- 3歳 0.8~1.0
赤ちゃんの(視力)見え方チェック
例えば次のような方法で赤ちゃんがどのように反応するかを見るのも一つの方法です。
- 動くものに興味を表し、目で追いかけるか。
- テレビや本などに興味をあらわすか。
- 片方の目を隠したり、片方の目の前にものを近づけると目を閉じるなど反応するか。
- フラッシュを焚いて写真を撮影したときに、フラッシュの反射した光が、毎回瞳の中心意外に映っている。
- 暗い場所から明るい場所に移動したときに反応はどうか。
- 瞳部分が妙に白っぽいと感じたり、光ったりしていないか。
- 瞳の大きさの左右差が大きくないか、眼球の形は丸に近いか。
子どもの視力を決めるのは…
視力は遺伝するか
両親のどちらか、またはどちらも近視が強い場合には、その子どもも小さいうちから近視になるリスクは高いといわれています。ただ、必ずしも近視になるというわけではなく、あくまでもなりやすいということです。
遺伝子的要因
目の構造による近視の場合は遺伝による影響が大きいとされています。例えば、眼球の大きさに由来するもの、眼圧や視神経などによるものなどです。これは先天的なものであるので、防ぐことは難しいといえます。
環境的要因
例えば近くばかりでものを見ていると目がその距離に慣れてしまったり、ずっと同じ距離で本を読んでいる場合は目の筋肉の動きが固定化されてしまったりして、近視になりやすいということが言われています。
外でしっかりと遊びましょう
環境が違うだけで近視になりにくさは変わります。ある研究では、1日に外遊びを2時間以上する子供は近視になりにくいという報告もあります。体力をつけることで視力を動かす筋肉が鍛えられることや、近くや遠くに焦点を合わせる練習にもなるのかもしれません。