あなたの足には土踏まずはありますか?
土踏まずとは
土踏まずとは、足の裏の中央付近にあるくぼみのことで、足跡の真ん中あたりにある地面と触れない部分のことを言います。産まれたばかりの赤ちゃんの足には土踏まずがないことがあります。これは成長とともに少しずつ発達していくものです。
土踏まずがない子ども
本来は土踏まずが少しずつできてきて、4歳ぐらいまでには大人と同じようにくぼみができるのですが、近年ではこの年齢の半分近くに土踏まずがないという調査結果もあります。
土踏まずの役割
土踏まずには主に3つの働きがあるといわれています。
衝撃を吸収する役割
足の裏がアーチ状になることで、ばねの役割を果たし、足への衝撃を減らす役割があります。そのため、土踏まずがないとちょっと歩いただけで足の裏が痛くなるなど疲れやすくなります。
バランスをとる役割
足の裏をアーチ状にすることによって、バランスよく体を支えることができるのです。赤ちゃんの場合はまだ土踏まずが完成していないので、ペタペタと体を左右に振らしながら歩くのです。
コケてしまうのではないかと、見ているほうがハラハラしますよね。
体重を支える働き
クッションになると先ほど書きましたが、それによって体重を支える働きもあります。
しっかりとした土踏まずを作るために
はだしで遊ばせる
しっかりと足の指先が動くように、靴下などは脱いではだしで遊ばせましょう。しっかりと指先が動くことで、足で地面をしっかりと蹴ったり、足に力を入れる感覚を養ったりすることができます。
足の裏に刺激を与える
1人で立って歩くことができるようになったら、近所の砂場や芝生がある公園などではだしになりしっかりと遊ばせましょう。足の裏に刺激が加わることで足の発達にもよい影響を与えます。
しっかりと歩く
小さい子どもの足はまだ骨が固くなっていないため、歩かせすぎるのは逆効果ですが、無理のない程度に運動をすることは大切です。お出かけをしたときに抱っこばっかりしている子どももいますが、抱っこし過ぎないようにバランスを考えましょう。
土踏まずがない大人
土踏まずがなく、足のアーチのバランスが悪い状態を偏平足(へんぺいそく)といいます。大人が偏平足になる理由は大きく2種類あります。
子どものころからのもの
子どものころから土踏まずがなく、大人になってもそのままの状態の人がいます。この人たちは今までもその状態で過ごしてきていたため、特に痛みなどはありません。しかし、土踏まずがある人に比べると歩く距離が増えると痛みが出やすくなるようです。
大人になってからのもの
実は、土踏まずを形成する筋肉や腱が断裂したり、その力が弱まることでアーチのバランスが崩れて偏平足になることがあります。この場合、くるぶしの内側が腫れて痛みを生じることがあります。
初めは見た目の変化はあまりありませんが、次第に変形していきます。どちらかといえば女性に多い症状のようです。
将来の扁平足を予防しよう
普段からはだしで生活をしたり、足を動かす運動やアキレス腱を伸ばす運動をしたりしましょう。足の指でじゃんけんをする足指じゃんけんや、アキレス腱伸ばし、足のつま先でものを押したりつま先立ちをしたりすることも効果があるようです。