乳離れとは
まず初めに、この読み方分かりますか?
かなり多くの人が間違った読み方をしているそうです。
この読み方、実は「ちちばなれ」ではありません。「ちばなれ」と読むのです。
この乳離れとは、赤ちゃんが母乳や粉ミルクを飲まなくなることで、最近では、「断乳」「卒乳」「離乳」などの言葉の方が一般的になっているようです。
乳離れの時期
個人差はありますが、一般的に1歳前後のようです。
粉ミルクメーカの方も1歳ぐらいを目安にしているようです。
5~6カ月ぐらいから離乳食を始めると思いますが、この段階でミルクや母乳をやめてしまうと、栄養不足になる可能性もあります。
ちなみにフォローアップミルクというものもあり、これは、不足しがちな栄養を含んでいるようです。
牛乳が飲める子どもは、そちらでもよいかもしれません。ただ、お腹の中が十分に発達していないとお腹を壊すことがあります。日本人には「乳糖不耐症」(牛乳を飲むとお腹を壊す)の人も多いので注意が必要です。
乳離れの仕方
卒乳
これは、自然にミルクを飲まなくなるまで待つ方法で、やめるタイミングを赤ちゃんに任せる方法です。焦らなくても、そのうち乳離れがおこります。
断乳
特定の日を境に親などがミルクを与えなくする方法で、自立を促すためや、仕事などの理由が挙げられると思います。
乳離れが遅いデメリット
ある研究によると、2歳になってもミルクを飲んでいた赤ちゃんはそうでない赤ちゃんに比べて、その後の虫歯になる割合や、虫歯の数が多かったというデータがあります。
卒乳のきっかけ
断乳関しては、両親などが決めてミルクを与えなくなるのですが、卒乳の場合は、何がきっかけで飲まなくなるのでしょうか。これには大きく3つの原因があります。
母乳の成分の変化
離乳期になると、母乳の成分と乳腺に変化が生じます。まず、母乳の分泌量が低下します。母乳の成分は、ラクトース(糖分)が減り、たんぱく質、ナトリウム、鉄分が増加します。このような変化によって、赤ちゃんがおいしくないと感じ、飲まなくなることがあります。
もちろん、お母さんの食べ物によって、母乳の味が変わったことによって一時的に飲まないこともあります。
赤ちゃんの変化
赤ちゃんの成長によって、飲まなくなることもあります。いろいろなものを食べることで、おいしいものがあると気付いて、味を覚えてしまうのかもしれませんね。
その他
哺乳ストライキ
実は離乳ではなく、「哺乳ストライキ」の可能性もあります。
例えば、普段と違う香水をお母さんが使ったとか、お母さんが大きな不安を感じているとき、赤ちゃん自身がびっくりする出来事があったときなどにおこることがあるそうです。
乳頭混乱(ニップルコンフュージョン)
ミルクは飲むのに母乳は嫌がる場合などは、哺乳瓶で飲む方が楽だと赤ちゃんが感じることで生じます。これを、乳頭混乱(ニップルコンフュージョン)といいます。赤ちゃんも楽をする方を選択するんですね。
乳離れの寂しさ
卒乳や離乳は、お母さんにとっては寂しいものです。特に、断乳をする場合、最後の授乳のときに落ち込んだり涙を流すお母さんもたくさんいるようです。
しかし、これこそが子どもの成長であり、一種の卒業式のようなものです。ひとつずついろんなものから卒業していき、自立していくものですし、そうでなければ困ります。
小学生にもなって、お母さんのおっぱいを飲んでいたら困りますよね。給食で母乳はでませんからね。